子供って忙しいときに限って話しかけてきたりしませんか?
そんなときついついこちらも考えなしに適当な返事をしてしまったりします。
何気ない一言であって親の方は気にも留めていないことでも、子供にとっては傷つく一言だったりするので注意しましょう。
忙しいときによく言ってしまうのが、「今は忙しいから後で」ですよね。
「後でっていつだろう?」子供はそう考えて、いつかわからないから黙っていると、そのまま言いたかったことを忘れてしまいます。
その後、その言いたかったことが重要なことだった場合「なんでちゃんと言わなかったの?」となり、子供にとってはますますどうしたらよかったのかわからなくなるのは当然で、ただ叱られたことしか心に残りません。
親の機嫌によって叱られたことは、矛盾していたり、子供にも理屈ではわからないことでしかないので、叱られた理由より叱られたという事実しか心に残りません。
これが続くと大人の機嫌を伺うようになり、なるべく怒られるようなきっかけを作りたくないので、あまりお話をしなくなります。
子供なりに「今はお母さん機嫌が悪いから、きっと何を言っても怒られる」と察知するのです。
違う場面で、成績優秀なお友達に比べて成績が上がらないわが子に言ってはいけないことの代表は「○○ちゃんと比べて全然できないね」です。
勉強のことではなくても、容姿に関することでも、何かを誰かと比較するようなことは決して言ってはいけません。
子供にとっては品定めされて選ばれ
なかったという悲しい気持ちになります。
「それでやる気になってくれればと思って」という人がいますが、子供にはなかなかその真意が伝わらないと思います。
もっと単純に「○○ちゃんの方がかわいいと思っているんだ」と考えてしまいそうではないですか?
その点、学校の先生は「○○ちゃんよりお手伝いしてくれてありがとう」なんて、誰かと比較してその子をほめる事はしないでしょう。
誰かと比べなくても、「本人ができたことをほめる」と思います。
子供と話すときは、どんなに忙しいときでも感情に左右されず、ブレない回答ができるように心がけましょう。
同じ質問でもその都度の回答がまちまちだと子供はどうしたらいいのかわからなくなります。
また、親は子供の鏡ですから、都合が悪いときなどに適当な対応をしていると、それでもいいことだと思い、大人になってからも同じような対応をしたり、自分の子供への対応がわからなくなります。
うちの子は大丈夫!と言う方も、ご自分のお子さんに試しに「お母さんが機嫌が悪いときはわかる?」「そのときどうする?」と聞いてみてください。
自分では気がつかないほど些細な機嫌の変化を子供はちゃんと察知しているのがわかると思います。
だって子供にとっては一番大好きなお母さんですから、どんなことでも気になっちゃうものです。
そんなかわいい存在の子供を何気なくであっても自ら傷つけないように、発する言葉には十分に気をつけましょう。