年齢の近い兄弟がいると毎日ケンカで家の中が大変!という方のお話をよく聞きます。

ほんの些細なことでもめるのでこっちもイライラが募ります。なぜケンカをするのでしょうか?

ひとつの理由は趣味や興味が似ていることです。

毎日同じ環境で生活していますから同じものを目にします。欲しいと思うものが似てきてしまうのも仕方がありません。

もうひとつの理由は兄弟が多ければ多いほど、自分の分を確保するのにはスピードが必要になりますから、ボケッとはしていられません。

早く動かないと損をしてしまう、そんな心理が働いています。

ある程度成長するまではケンカという個人主張がなくなることはないと諦めるしかないのですが、放っておくにも取っ組み合いのケンカをされてはさすがに困ります。

でもこの取っ組み合いほど大切なことはないのです。

兄弟でたたいたり、けったり、やってはいけないことに変わりはないですが、自分以外の他人をたたくとこんな感じ、たたかれるとこのぐらい痛いのかが分かるようになります。

お友達にけったり、たたいたりしては大変な問題になりますが、兄弟間なら親は同じですからその心配はいりません。

たたいたり、けったりする度に加減を覚えていくのです。

動物に例えてみると、身近なところで犬や猫の兄弟が甘噛みしながらじゃれあっているのをよく見かけますよね。

あれはちゃんと加減を心得た上でかみ合っているのです。

これは痛いという体感だけに限りません。

言葉でのケンカもまた同じで、こんなことを言ったら傷つく、またはこの程度では冗談で通用するなどケンカ言葉の程度も図ることができます。

もちろん、兄弟になら何をしてもオッケーというわけではありませんから、どちらかが泣いてしまうことも多々あるでしょう。

しかし、泣かせてしまった後の仲直りの仕方も学ぶことができるので、本当に兄弟がいるって素晴らしいです。

「ごめんなさい」を他の友達にも言えるようになります。

ただし、このケンカの仲直りの仕方や謝り方について、ひとつ注意してほしいことがあります。

それは「お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」とは決して言わないことです。

よっぽど兄弟間の年齢が離れているのではない限り、兄弟は家庭の中で同等であるべきですし、子供たちもそう思っています。

お兄ちゃんだからお姉ちゃんだからって、嫌なものは嫌ですし、なんでも下の子供の言う通りになんてしたくありません。

お兄ちゃんだからお姉ちゃんだから、という気持ちは自発的にでてきて初めて誉めてあげればいいことで、強制されるものではないからです。

上の子でも下の子でも、悪いことをすれば平等に叱ってあげてください。

たたいたりする行為は上の子が悪くても、案外下の子の方が口は立つもので腹が立つようなことを言って怒らせている場合があります。

しょっちゅうケンカが絶えなくて困っているお母さんには本当に同情しますが、兄弟がいるからこそ学べる大事な「甘噛み」なので、これも成長のための訓練だと思って、今だけですから温かく見守ってあげてください。

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喧嘩で大事なのは、うまく仲直りできるかどうか。
カードローンで大事なのは、自分で最後まで完済できるかどうかです。
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