共働きの場合、いつも子供にしてやれないことばかりを考えて、申し訳ないと思うことがあります。

仕事のため、学校から帰ってくるぐらいの時間帯に家にいることができず、または学童などに子供を預けているため、その他のお友達と自由に遊ばせることができないとか、手作りのお菓子を作ってやることもなかなかできない。

または宿題や勉強をじっくり一緒に見てあげる時間がとれない、学校の授業参観に行くことができないなど、働いていることによってできないことばかりが目につきしても仕方がないけれど反省ばかりします。

専業主婦の親とつい比べてしまい、自分の子供を不憫に思うことがあるでしょう。

ですが、果たして当の子供は自分は不憫だと思っているのでしょうか?

よく「子育てと仕事の両立」と言う言葉を耳にしますが、私はこの両立はありえないと思います。

子育てをするために働いているのですから、これらはもともと別のものではないと思うからです。

仕事は子供を育てる手段のうちのひとつなのですから、もとは一緒だと考えます。

「両立」となると、どちらも完璧にこなしていかないといけない気がします。

ですが、もとが同じものだと思えば二つしないといけないことがひとつになり、気持ちが楽になります。

また、親も人間ですから失敗することも間違えることもあります。そんなときは子供に正直に謝りましょう。

子供自身もお母さんが一生懸命働いているから、自分でできることは自分でやろうと考えます。

仕事から帰宅するまでの間は親に頼ることができませんから、自分がしっかりしないといけなくなり、必然的に自分のことは自分でできるようになります。

カギっ子がしっかりものな訳はわかりますね。

また、こういった子供の場合、お母さんの役に立ちたいと思うので、親が留守の間に進んでお手伝いをするようです。

帰ってきたときにお母さんに褒められることで、自分は大切な存在なんだと自分の価値を感じることができます。

このように、働いている親が思うほど、子供自身は不憫だとかかわいそうだとかと思っていることは少なく、むしろ役に立ち、いい子でいることに喜びを感じていることもあります。

他人と比べて悲観しているのは親だけで、子供自身は大切にされていることがわかればそれで十分なのです。
ですから、「子育ても仕事もきちんとやらないといけない」と思い込む必要はありません。

それより、一日のうち少しの時間でもいいので、子供と今日あった出来事などについて話をする時間をもちましょう。

できれば膝の上に抱っこするなどスキ
ンシップをしながらがいいでしょう。

大切にされていることは関わる時間だけでわかるというものではありません。

毎日数分でもいいですし、お休みの日にでも構いません。

子供の話を聞いて、笑い、できたことを褒めてあげましょう。

失敗しても大丈夫です。親が気持ちに余裕を持つことで、子供にも余裕が生まれます。

気持ち的にはゆるゆるで子育て頑張りましょう。