ひとりっ子だからと言われたくない。ひとりっ子の意外な心理

私にはひとりっ子の悩みがいろいろとありました。

友達がいないと遊ぶ相手はいつも母親でしたし、家族でゲームをすればいつも負けて悔し泣き、いざとなればかばってくれる兄弟がいる友達がいつもうらやましかったのを覚えています。

いつもは友達と遊べますが、お正月やお盆の間などは大人の中にいました。

親戚のおじさんやおばさんも構ってはくれますが、何となく一人の時間も多かったような気がします。

そんな体験からすると、ひとりっ子の子供は大人の中にいることが多く、言葉や態度はいっちょ前のような気がしますが、いつもさみしく孤独を持っている気がします。

大人になって思えば、洋服は全て自分のものでお下がりはなく、お菓子を取り合うこともなく、親の愛情は独り占めでなんて幸せ者だったんだろうかと思いますが、子供の当時は、ひとりっ子のないものばかりを数えていました。

そんな子供の頃、よく聞いたのは「ひとりっ子はわがまま」です。

兄弟がいなくて欲しいものはなんでも買ってもらえる、やりたいことができるなどわがままし放題というイメージでしょうか?

果たして私がわがままかどうかは置いておいて、意外とわがままだけを言うことはできませんでした。

大人の中にいることが多いと先にお話ししましたが、大人の顔色をうかがうことが多かったので、今言っていいものか、後にした方がいいのか判断していたように思います。

意外と思われるかもしれませんが、兄弟がいない分、競って今言う必要がないので、あとで自分に都合がいい時に言おうと思うのです。

また、当たり前ですが兄弟ケンカなどはありません。

親と言い合うことはありますが、基本的には負けるので無駄な争いをしたいと思いません。

ですから、友達と言い争いになりそうなとき、または他の友達同士でケンカになりそうなときはそれを察知し、もめないように「まあまあ」と言う係りです。

調整するとか立派なものではなく、ただもめたら面倒だからという心理のような気がします。

思春期になるころには、今まで独り占めしてきたありがたい親の愛情を面倒臭く感じるようになりました。

家族三人での旅行も恥ずかしく、学校のことをいろいろ聞かれるのも嫌でした。

親の関心が私ひとりに集中するのがとにかく嫌でたまりませんでした。

もし、今自分のお子さんがひとりっ子で同じような態度をとっていたとしたら申し訳ないですが、今はそっと見守ってあげてください。

そんな冷たい態度がずっと続くことはなかなかありませんし、今まで大人に気を遣ってきた反動に過ぎないので、「そんな時期もあるさ」と思ってあげてください。

私自身の体験談のようになってしまいましたが、ひとりっ子は大人の顔色をうかがいながら意外と気を遣っていることはわかっていただきたいと思います。

また、ひとくくりに「ひとりっ子」と言っても多様な性格の持ち主がいますから、「ひとりっ子だから」と決めつけず、ひとりの子供として見ていただければと思います。