子供から見た大人はどんな存在に映っているのでしょう?

子供の成長に沿って、幼少期、小学生、思春期それぞれにその映る姿は変わってくるようです。

まず、幼少期は親を含め保育園や幼稚園の先生など、子供にとっては自分を守ってくれる存在になります。

これがほしい、こうやってほしいなど要求すれば大体の大人はできる限り要求にこたえてくれます。

大きい声を出す大人には恐怖を感じるので身構えてしまうこともありますが、大体の大人は自分のために何かをしてくれる存在になります。

子供にとっては大人はなんでもできるスーパーマンです。

この頃に子供から信用される大人とは、自分の気持ちを察してくれる、話を優しく聞いてくれる、怖い者から守ってくれる大人になります。

小学生になると子供にとって一番身近な大人は、親か先生になります。

低学年のうちは先生は絶対で何があっても言うことを訊かなくてはならないと思っていますが、高学年になってくると、先生も間違えたり、誤ったことをするのだと分かるようになります。

それは親も含めてです。

この時期に子供から信頼されるのは、間違ったことをしたとしても正直に謝り、誠意がわかる大人です。

大人だって間違えることもある、だからと言ってごまかしたり、理不尽なことをすれば子供には信用されません。

裏表があれば子供にもわかります。それでは信用されません。

また、社会科を勉強していく中で、世の中にはいろいろな職業を担っている大人がいることがわかってきます。

警察官になりたい、パイロットになりたい、お花屋さんになりたい、はたまたアナウンサーになりたいなど、それぞれ大人になったらこうなりたいと夢を抱きます。

その憧れの職業についている大人はその子供にとって信用できる大人の代表なのかもしれません。

思春期の子供にもやはり、親や学校の先生、または塾の先生などが身近な大人の代表です。

また、体も言葉も成長していますのでまだまだ未熟でも大人と対等に考えるところがあります。

大人の様子を察し「機嫌が悪いから怒るんでしょ?」などと、大人を見透かしたような言い方をするときもあります。

この頃は、親や学校の先生以外にも親身になってくれて、悪いことをしたらきちんと叱ってくれる大人の存在が必要になります。

バイト先の先輩や社会人になっている知り合いなど、小学生の頃と違ってより現実的に身近な存在の大人に悩みを相談したりできるといいようです。

親には相談しにくいこと、先生にも言いにくいことをちょっと年上のお兄さん、お姉さんに相談することで悩みを解決することができることもあります。

幼いころは万能だと思っていた大人が、成長するにあたって自分と何ら変わらず失敗したり、間違ったりすることがわかり、同じような悩みを乗り越えてきたこと、ウソをつかないこと、これからも一緒に相談し合っていけることがわかる大人が、大きくなった子供にも信用される大人であると思います。