子供が小さいときのお友達とのトラブル1位は、何と言っても口よりも手が出てしまうことです。

「○○ちゃんがぶったー」などどお友達に言われてしまうと、とにかく謝るしかありません。

たたく、ける、かみつくなどは小さい子供のケンカでありがちなのですが、だいたい同じ子供だったりしませんか?どうして手が先に出てしまうのでしょうか?

幼稚園などでは4月生まれの子供と翌年の3月生まれの子供ではほぼ一年違うので、体つきだけでなく言葉のボキャブラリーや表現方法は格段に違います。

また、上に兄弟がいるかいないかでも会話力に差が出ます。もちろん、成長は子供それぞれですが、大人の一歳とは違い、この頃の一歳の差はかなりあります。

おむつもとれないまま入園してくる子供もたくさんいますから幼稚園の入園時はてんやわんやです。

子供に限らず、他人が軽々できて、自分ができないことがあるととてもストレスを感じます。

それでも大人はできないことをどうやったらできるようになるか考えたり、努力したりして克服すること、または諦めることを学びますが、この頃の子供はなぜ自分にはできないのか?を考えることができません。

おもちゃを取り合いになって子どもなりな理屈でまくしたてられると、反論できる言葉が追い付かなくて相手をたたいたり、噛みついたりして、嫌だという自己表現をします。

その手段しかその子供には持ち合わせがないのです。

いつも同じ子供がこういった困った行為をすることが多いのですが、よく思わない大人からは「家で親に同じことをされているんじゃないかしら?」と安易に虐待を疑われてしまうことがあります。

ですが、いつもされているから他人に同じことをするのではなく、逆にされる方の経験がないからたたいたり、噛んだりしてしまう場合が多いです。

兄弟がいない、または離れているなど家族間でもケンカをすることがなく、いわゆる「甘噛み」を知らないために、どのくらいの強さでたたくと痛いのか?加減がわかりません。

いつも取っ組み合いのケンカをしているなど、家庭でのもめごとの経験値があると加減を心得ているものです。

ただし、相手が力のあるお兄さんの場合同じような加減でお友達ともめると困りますが。

また、日頃は言い合いをすることが少ない場合も考えられます。

兄弟がいなくても周りの同年代のお友達とよく遊ぶなど、もめることの経験値が少ない子供の表現方法が噛みつくなどの困った行為になることもあります。

解決方法としてまずは、たたかれたら痛いこととたたかれたらどう思うかを考えさせましょう。

「自分がされて嫌なことはお友達も一緒だよ」と教えます。

また、「どう言ったらお友達に嫌だっていうことをわかってもらえるかな?」「どうしたら一緒に遊べるかな?」と考える時間を作りましょう。

その場ではカッとなってわからないことでも後で考えれば解決策が出てくるものです。

お友達に手をあげることはいけないこと、自分の気持ちは言葉で相手に伝えることを根気よく教えましょう。

この2つを徹底して教えればこの困った行為はなくすことができるでしょう。