子供ながらにイライラしている、いじわるなことを次々と言う、体に不調はないのに元気がないなどがわかります。

大したことがなく、すぐに忘れてしまうようなこともありますが、その後重大なことに発展することもありますから、親としては放ってはおけませんよね。

子供は、大人のように場の雰囲気に合わせたり、他人に気を遣って行動したりはしませんから、自分の機嫌に関して隠そうとはしません。

ですから大抵の場合、非常にわかりやすいものです。

それでも表情にあまり変化がない、自分をあまり出せない子供もいますから、私は「目」を見るようにしています。

「なんだ」と思われる方もいるかもしれませんが、子供の場合は特に「目がものを言う」のです。

子供は自分の話を聴いてほしい、自分に関心をもってほしいと思って話すと、視線を相手の目からずっと話しません。

目を見開き、きらきら?ぎらぎら?させながら自分の話したいことを話します。

かたや、相手にどう思われているかわからない、自信がないことに関しては視線をあまり合わせようとしません。

質問を聞くときはこちらの目を見ても答えるときには視線をそらせます。

これは自分の回答に対する相手の反応が怖かったり、自信がない現われです。

「このおもちゃは誰が遊んでいたの?お片づけしましょう」と言うと、遊んでいなかった子供は一生懸命になって「ぼくじゃないよ」とまっすぐ目を見て言います。

「さっき遊んでいたけど、ぼくだけじゃなかった」など心当たりがある子供は「ぼくじゃないよ」と言いつつ、視線を合わせません。

目は本当にわかりやすい子供の気持ちの表れだと思います。

大人になると自分の感情をわざと表さないようにできたりしますが、子供ではまだその訓練はできていないのでわかりやすいと思います。

また、小さい子供でも「○○ちゃんはいいなあ」とうらやましいと思う気持ちがあります。

他の子供がほめられていれば見ていますし、かわいい筆箱や鉛筆を自分もほしいなあとじっと見ます。

好きな食べ物を見たときには目を見開きますし、嫌いな食べ物のときも見なきゃいいのにじっとにらみます。

消えてなくなっちゃえというように。
かなしいときには瞳の色が暗い感じがします。医学的根拠はありませんが。

心配事があるときには、あまりまばたきをせず、下のほうのどこか一点を見ているような気がします。

友達とケンカしてきたかなと思うときは目つきが鬼気としていますし、好きな子と会ったときは、キラキラと星が飛んでいそうです。

私の経験からすると、表情の変化が少ない子供でも目には感情が出ていると思います。

それは小さい子供に限らず、思春期の子供も一緒です。表情は隠そうとしても目には表れています。

よほど訓練された大人か、詐欺師でなければ目に表れる感情は隠せない
ので、大人でも目を見て試してみてください。

でも、子供の目は本当にわかりやすいですよ。ぜひ注目してみてくださいね。