子供は幼少期から思春期へ変化します。それまでと全く違う様子になることも珍しくありません。
幼いころは、親のいうことを何でも聞くいい子だったのに、今では何も話さなくなっていつも機嫌が悪い、なんてことは本当によくあります。
この「変化」は誰にでも起こり、成長過程の上で仕方のない、避けることのできないものです。
変化の度合いはそれぞれなので、あまり変化を感じられない子供もいれば、わかりやすいぐらい顕著な子供もいます。
その差はあるものの、この変化なしに大人への「変化」もないので、当たり前のことなのです。
この変化の時期は中学生からだと思っていませんか?実は小学校の高学年からだという説があります。
確かに高学年ぐらいから「あれ?」と些細なことかもしれませんが、今までとの違いを感じる子供がいました。
学校の外で偶然出会ったときに、今までであったなら「○○ちゃん、元気?」と声をかけるとうれしそうに答えてくれていたのに、なんだかはずかしそうに答えたり、気がつかなかったふりをしたりします。
このときあたりにこの子供は変化してきていたのかもしれません。
中学生になって部活に入ると、今までの小学生と違い、子供の世界がぐっと広がります。
今までは親にも見渡せていた子供の世界が突然見えにくくなります。
このときに子供は変化しているので、親がそのままの対応をしていてはかみ合わなくなるのは当然です。
子供が変化しているのですから、親も変化しなくてはいけません。
親が変化したいことをリストにしました。
1.親が決めず何でも子供自身で考え決めさせる。
この切り替えは急には難しいかもしれません。
子供の世界が見えなくなってしまったことで余計に心配になり、あれこれ先回りして子供の代わりに準備してしまうかもしれませんが、そこは我慢です。
忘れ物をしようが、遅刻しようが、子供に任せます。
一度忘れ物をして困れば、次は忘れないようにしようと準備するはずですし、遅刻して先生に怒られれば次からは遅刻しないように家を早く出る努力をするでしょう。
自分のことは自分でする、当たり前のことですが、ちょうどいい変化の時期なので、子供に任せるようにしましょう。
2.あれこれ聞くのをやめる。
心配のあまり、今日の学校での出来事などを、根掘り葉掘り聞きたくなる気持ちはわかりますが、変化した子供の方からすると、これが一番面倒くさいのだそうです。
よっぽど大変なことやよかったことはちゃんと話すので、放っておいてほしいそうです。
普段と様子も変わらないようでしたら、何も話さないのは何も心配なことがないのだと判断しても大丈夫でしょう。
3.子供をひとりの大人扱いする。
体は大きくなっても心はまだまだ子供ですが、変化した子供の方はいっぱしのつもりでいます。
親もあなたと一緒なんだと伝え、できれば頼りにしてみましょう。
家の仕事を頼んだり、ちょっとした相談をしてみるのもいいかもしれません。
親の助けにもなるんだと思ってくれれば大丈夫です。
親も万能ではないことをあえて認めてしまいましょう。
今回は親の変化を3つあげましたが、
子供の変化に合わせて親も変化することができれば、次の大人への変化のときにもスムーズに関係ができることは明らかです。