親の心配はいつも先回り。その先回りが失敗のもとになる理由

毎日お母さんの心配は尽きませんね。

「宿題は持った?忘れ物はない?」「念のために折り畳み傘を持っていって」
「今日の給食のメニューはカレーだから、万が一汚れてもいい洋服を着ていきなさい」

など、今日想定できる万が一のことを先回りして考えて、心配になり、子供に訊かせます。

そんなお母さんの気苦労を増やしていくとどうなるのでしょうか?

お母さんが朝言わなかったから傘を持っていかず、雨に濡れた。

お母さんが持っていきなさいと言わなかったから絵具の道具を忘れた。

お母さんが時間に声を掛けなかったから塾に間に合わなかった。お母さんが言わなかったから・・・。

子供は自分で決めることができなくなります。

忘れ物をしないためには前の晩に連絡帳を見る、朝の天気予報を見て着ていく洋服を決める、塾に間に合うためには何分に家を出ればいいのか考えるなど、自分で考えることは大人になっても生きていくために必要不可欠なことです。

それでも習字道具を忘れてしまったら、他のクラスの誰かに借りるとか、洋服にカレーが付いたら水で洗っておくとか、天気予報になくても黒い雨雲が迫ってきたら建物の中に避難するとか、生きていくすべはたくさんあり、失敗して学ぶ事ができます。

お母さんが心配のあまり、先回りして行う気苦労は、その学びのチャンスを奪ってしまいます。

母であれば、子供が辛い目や困ったことにならないように何とかしてあげたいと思うのが当然です。

いじめられたら助けてあげたいし、将来のためにはいい学校に進学してほしいと思います。

自分の子供の頃を思い出し、その経験から自分の子供には最短で楽なコースを行かせようとします。

経験からこっちの方が早いとか得だとかを考えて、子供にそうしなさいと提案というより指示したくなります。

ですが、子供が人生の岐路に立つ度に隣で「こっちだよ」と指示することはできません。

大人になって会社に一緒に行き「こっちのプロジェクトの方が出世が早いよ」などど教えることはできないでしょう。

それまでには子供だって成長しているし、今はまだ子供だからと思っていてはいけません。

子供の頃から、自分で判断することを体感していかないと大人になってからも自分で選べません。

小さい子供の頃のように小さな箱に入れて一生外の世界から守っていくことはできないのです。

親の言うことをよく聞くいい子の言い方を変えれば「親への依存」かもしれません。

そういった「親への依存」のまま、就職活動で思うような会社に就職できずにそのままフリーターになってしまう場合もあります。

そこが初めての挫折であれば立ち直れないこともあります。

お子さんが失敗しないように先回りの心配をするのであれば、「お母さんはこう思うけどあなたはどうする?」など、選択肢を与えることはどうでしょう?

あくまで考えて選ぶのは自分自身。
そうすれば「お母さんが言ってくれなかったから」と人任せな人生にはならないと思いますよ。